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執筆者の写真まつだたく

9/29 よさのみらい大学リベラルアーツコース(芸術)「声のみらい ~眠れる声を開拓して心も体も健やかに~」

更新日:2024年12月20日

2024年9月29日(日)、よさのみらい大学リベラルアーツコース(芸術)で「声」をテーマにしたワークショップを開催しました。このワークショップは、声の仕組みや体の使い方を学びながら、自分の声をもっと自由に使えるようになることを目指したもの。講師は、科学的なボイストレーニングや身体の使い方に詳しいボイストレーナーの有田亜希子さんです。「声」というテーマに興味を持って開催したのですが、実際に体験してみると、声についての新しい発見がたくさんありました。今回は、その内容をレポート形式でお伝えします!


▼▼▼講座の動画(ダイジェスト)はこちらご覧いただけます▼▼▼



● 声の仕組みを知ることからスタート


ワークショップは、有田さんの自己紹介と、声の仕組みについての講義から始まりました。有田さんは、自身もかつて声に悩んでいた経験があるそうで、その赤裸々なエピソードに参加者全員が共感。声が出にくかった過去や、それを克服するために取り組んだボディワークの話はとても興味深かったです。


講義では、声がどのように生まれるのかを「呼吸」「声帯の振動」「共鳴」という3つの要素に分けて説明してくれました。



「呼吸」

声の基本は呼吸にあるとのこと。特に腹式呼吸が重要で、体全体を使った自然な呼吸が求められるそうです。単に「お腹を膨らませる」だけではなく、全身を使う感覚が大事だと教わりました。


「声帯の振動」

声帯は喉仏の中にある薄い膜のような組織で、空気が通ることで振動し、音を生み出します。声帯そのものが音を作るのではなく、空気の流れによって振動が起きるという仕組みを知り、「なるほど!」と納得。


「共鳴」

声帯で生まれた音は、喉や口腔、鼻腔などの空間で共鳴し、私たちが聞く「声」として形作られます。ギターの弦と胴体の関係に例えられた説明がとても分かりやすかったです。


声は単なる「音」ではなく、体全体を使って作り出されるものだということを改めて実感しました。



● 呼吸を意識するワークで自分の体と向き合う


次に行われたのは、呼吸を意識するワーク。仰向けになり、深呼吸をしながら体のどの部分が反応しているかを観察しました。有田さんから「呼吸を赤い色が体内を広がるイメージで捉えてみてください」と指導があり、息を吸うと胸やお腹が赤くなり、吐くと青く変わるイメージを持ちながら練習しました。


このワークを通じて、自分の呼吸が浅いことや、特定の部位に力が入りすぎていることに気づきました。呼吸を深く、全身に行き渡らせることで、体がリラックスし、声を出す準備が整う感覚を体験。普段の生活ではあまり意識しない「呼吸」に、こんなに奥深い世界があるとは驚きでした。



● ハミングで体全体に響きを感じる


呼吸のワークの後は、声を出す際の振動を体全体で感じる練習が行われました。口を閉じた状態で「ハミング」を行い、喉や体のどこで振動を感じるかを観察します。振動が喉から胸、さらには全身に広がるイメージを持つことで、声の響きを体で捉える感覚を養いました。


この練習では、振動を「赤い色が広がるイメージ」として捉えることで、声が体全体に響く感覚を具体的に感じ取ることができました。私自身も、喉だけでなく胸や背中にも響きを感じることができ、体全体が温かくなるような感覚がありました。




● 声のバリエーションを広げる練習


次に行われたのは、声の高さや質感を変える練習。喉仏の位置や声帯の開閉を意識しながら、普段使わない声を出してみます。


例えば、喉仏を上げた状態で出す「鋭い声」と、喉仏を下げた状態で出す「深い声」を比較。また、声帯をしっかり閉じた状態で出す声と、開いた状態で出す声の違いを体感しました。普段の自分の声がどのようなバランスで成り立っているのかを知ると同時に、声の可能性を広げる楽しさを感じました。




● 声を共有して気づきを深める


最後は、参加者同士で声に関する感想や気づきを共有しました。自分の声に対する印象や、ワークを通じて感じた変化について話し合うことで、他の人の視点から新たな発見を得ることができました。


「普段は自分の声に自信がなかったけれど、声を出すことが楽しくなった」「体全体を使う感覚が新鮮だった」など、他の参加者の感想を聞いて共感する場面も多く、声に対する考え方がさらに広がりました。




● ワークショップを通じて感じたこと


今回のワークショップを通じて、声は単なるコミュニケーションの手段ではなく、自分自身を表現する大切なツールであることを改めて実感しました。声の仕組みを理解し、体の使い方を工夫することで、声の可能性を広げることができるという有田さんのメッセージがとても印象的でした。


また、声に対する悩みを共有し、解決の糸口を見つけることで、参加者同士のつながりも生まれました。声を通じて自己表現の幅を広げることができたという点で、このワークショップはとても有意義な時間でした。




● 参加された皆様の声


ワークショップ後に寄せられた参加者の感想からも、多くの気づきや発見があったことが伝わってきます。


- 「普段意識していなかった声の幅や出し方を学べたので、これから練習してもっと自由に声を操れるようになりたいです。」


- 「リラックスした状態で声を出すと、こんなにも違うんだと驚きました。」


- 「普段の自分の声だけでなく、こんな声も出せるんだと発見があり、声を出すことが楽しくなりました。」


これらの感想を聞いて、私自身も「声」というテーマの奥深さを改めて感じました!




● 今後の展望


今回のワークショップは、声に関する学びの第一歩として非常に充実した内容でした。今後も継続的に声や体に関するワークショップが開催する予定で、さらなる学びの場を提供したいと考えています。声をテーマにした取り組みが、日常生活や仕事、趣味など、さまざまな場面での自己表現やコミュニケーションの向上につながることを願っています。


声をテーマにしたこのワークショップは、私にとって新たな発見と成長の場となりました。声の可能性を広げる楽しさを感じたこの体験を、これからの日常にも活かしていきたいと思います。



【関連リンク】

よさのみらい大学


声の教室 七宝堂


医療法人社団 芦屋三戸岡クリニック

住所:兵庫県芦屋市船戸町4-1-313 ラポルテ本館3F

電話:0797-35-8111

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