5/31 プロジェクトを終えて
- まつだたく
- 5月31日
- 読了時間: 4分
こんにちは。一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボの松田拓です、このたびは「千年の営みをつなぐプロジェクト」をご支援いただき誠にありがとうございました。
当クラウドファンディングは、2025年4月19日から募集を開始し、150人もの皆様からの支援により2,930,000円の資金を集め、5月30日に無事終了いたしました。支援金額と支援者数はご報告の通りですが、今回資金をいただく以外でも、様々なカタチでたくさんの応援もいただきましたので、少ながらずこの地域や社会に与える影響を考えると、決して数値では換算できない得難いものがあったと感じています。
正直申し上げますと、このクラウドファンディングを始める前は、目標金額もさることながらプロジェクト自体を皆様にご理解いただくことも難しく、かつご賛同いただける人が集まるかどうかとても不安でした。
と言いますのも、実は私自身があまり積極的に人前に出て話をするようなタイプでもなく、加えて自分の考えを文章や言葉にすることを極端に苦手とするような人間ですので、ゆえに多くの人を引っ張っていくようなプロジェクトの中でリーダーを務めるような器ではないと考えていたからです。
そうは言っても現在進行形で人口減少が進む日本の中で、今まさにこの寺領と言う集落が消滅の危機に瀕している現状を知り、ただ指を加えてみることができなかった「何とかしたい!」その思いに突き動かされ、このプロジェクトを立ち上げる決心をした事は、以前よりご紹介の通りです。
およそ4年前から、妻と2人(たまに子供達も参加したり)で始めたこの活動ですが、今回伊根町の総人口の10%に迫る150人以上のご賛同を集めることができたことを考えると、改めて自分以外の誰かに思いを伝えることの大切さに気付かされただけでなく、(届かないかもと思ったけど)世間に向かって声を上げて「手を貸してください!」と助けてを求めることのできる社会の尊さ、その声に耳を傾けてくれる人々は確実にいて、彼ら彼女らの優しさを実感する、とても良い機会になったと思います。
そして、いただいたご支援には「感謝をし続ける」、それをバネに「次の誰かを支える力となる」そうありたいと強く思うようになりました。今回いただいたご支援や感謝の気持ちは、今後いろいろな形で社会に還元していきたいと言うふうに考えています!(断定)
武道の要諦は、一言で言えば、「いるべきときに、いるべき場所にいて、なすべきことをなす」ということに尽きます。それはつまり人々が、それぞれの時代の中で、それぞれの場において、自分の持つ力を発揮する(※無理のない範囲で構いません)ということで、これは武道の場面に限らず私たちの日常や社会全体にも通じるものだと思います。
私たちのプロジェクトがきっかけで、この地域での活動に新たに加わってくれた方々も多くいらっしゃいますし、この取り組みがヒントとなり、自分たちの地域や生活に置き換えて活動を始めようとしている方々もたくさんいらっしゃると思います。
人々がそれぞれの力を活かし、主体的に行動できれば、地域の課題解決や、歴史・文化をつなぐ手助けをすることができる様になります。そして、このような活動に関わる方々が増えていくことで、分断や格差が広がりつつある閉塞的な今の社会も、(少しずつではありますが)希望に満ちた明るい未来をもたらすことができるのではないかと考えています。
今回でこのクラウドファンディングは終わってしまいましたが、同時に「千年の営みを繋ぐプロジェクト」が、本格的なスタートを切ることを意味します。私たちもこの素晴らしいスタートを皮切りに、今まで以上に活動の幅を広げていきたいと考えています。
最後になりますが、ご支援をいただいた皆様、参加いただいた地域の皆様、そしてこれから出会えるすべてのご縁に感謝しながら、共に素晴らしい未来を作り上げていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。
ありがとうございました!
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