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執筆者の写真まつだたく

3/6 倉庫整理で見つけた地域の歴史と魅力(DIYメモ)

更新日:2024年12月20日

2022年3月6日。先月、長年「開かずの間」となっていた倉庫を妻と共に開けた時の興奮は、今でも忘れられません。グラインダーで扉を切り開き、埃まみれの中から現れた数々の品々。その一つひとつが、この地域の歴史を物語っているようでした。そして今日は、その倉庫に眠っていた品々を整理する日です。





「さて、今日はどこから手をつけようか」と妻が言う。「うーん、まずは大きいものを外に出してみよう」と答えながら、倉庫の扉を開けると、独特の古い匂いが鼻をくすぐります。「うわ、やっぱり埃っぽいな」と独り言を漏らしながら、作業を進めることに。



まず目に飛び込んできたのは、大型の炊飯器。昔の地域行事で使われていたのでしょうか、かなり年季が入っています。「これ、まだ使えるのかな?」と妻が興味津々に覗き込みます。「どうだろう?でも、これだけ大きいと、当時は相当な人数分を炊いてたんだろうな」と想像を膨らませました。炊飯器の隣には、大量の食器が詰まった段ボールがありました。皿や茶碗、湯呑みがぎっしりと詰まっています。「これ、全部洗うの大変そうだね」と妻が苦笑い。「まあ、使えるものだけ選別しよう」と言いながら、箱を外に運び出しました。



さらに奥を探ると、お祭りで使われていたと思われる飾りや道具が出てきました。色あせた布や木製の提灯、そして何かの台座のようなもの。「これ、どんな風に使われてたんだろうね」と妻と話しながら手に取ると、ふと目を引いたのが数本の日本刀でした。鞘に収められたその姿は、どこか神聖な雰囲気を漂わせています。「これ、祭りか神事で使われてたのかな?」と妻が言うので、後で調べてみると、この地域の祭りでは太刀を振るう舞があることが分かりました。きっとこの刀も、その舞で使われていたのでしょう。



さらに興味をそそられたのは、集落の要所に掲げていたであろう幟(のぼり)や陣幕です。中には「明治」と記されたものもありました。布地はところどころ傷んでいましたが、当時の人々の暮らしや思いが伝わってくるようで、しばらく見入ってしまいました。「明治時代の人たちも、こうやって祭りを楽しんでたんだろうね」と妻がつぶやく。「だね、きっとこの地域も、昔は大勢の人々で賑わってたんだろうな」と私も思いを馳せました。



整理を進める中で、妻と相談し、この倉庫を古道具の展示スペースにすることを決めました。ここに眠っていた品々をそのままにしておくのはもったいない。せっかくなら、この山の家を訪れてくれる人々に、この地域の歴史や魅力を少しでも伝えられる場所にしたいと思ったのです。



「これから少しずつ手を加えて、展示スペースを作っていこう」と妻に話すと、「いいね、きっとみんな喜んでくれるよ」と笑顔で返してくれました。倉庫整理を終えた夕方、少し疲れた体を休めながら、これからの計画に胸を膨らませました。この倉庫が、地域の歴史を語り継ぐ新たな場所になる日が楽しみです。

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