2022年2月6日。食堂の作業もいよいよ佳境に入ってきた、昨日〜今日にかけ片付けた食堂に新しい床板を張っていく作業だ。廊下の床板張りに比べると、食堂は広い分だけ作業スペースが確保しやすく、取り回しが若干楽だ。とはいえ、広い部屋を一面張り替えるのは簡単な作業ではない。
食堂は、昨日からの片付けの成果が目に飛び込んでくる。古い畳や荷物がなくなり、広々とした空間が広がっている。「よし、ここに新しい床を張っていくぞ」と独り言をつぶやきながら、丸鋸(まるノコギリ)を部屋の中に持ち込む。これでいちいち外に出なくてもカット作業ができるので、効率がぐんと上がるはずだ。
まずは部屋の端から床板を張り詰めていく。採寸して、丸鋸でカットし、床に張り付ける。この一連の作業をひたすら繰り返す。最初は手間取ることもあったが、廊下での経験が活きているのか、作業ペースが徐々に掴めてきた。「うん、いい感じ」と自分に言い聞かせながら、リズムよく進めていく。
カットした床板を手に取り、傷んだ古い床の上にそっと置く。隠し釘を打ち込むたびに、トン、トン、と心地よい音が響く。古く汚れた床が新しい綺麗な板で隠れていく様子は、見ていて本当に気持ちがいい。「これ、モチベーション上がるなぁ」と思わず笑みがこぼれる。作業を進めるたびに、部屋全体が少しずつ生まれ変わっていくのが目に見えてわかるのだ。
途中、ふと手を止めて部屋全体を見渡す。まだ半分も終わっていないが、それでも新しい床板が張られた部分は、まるで別の空間のように明るく見える。「この調子でいけば、来週以降も順調に進められそうだな」と頭の中で作業の計画を立ててみる。作業の手応えを感じながら、再び採寸とカットに戻る。
夕方、作業を終えて外に出ると、山の空気が冷たく澄んでいた。疲労感はあるものの、心はどこか満たされている。少しずつ形になっていく山の家を見ていると、これまでの苦労が報われるような気がする。「来週も頑張ろう」と自分に言い聞かせながら、今日の作業を振り返る。
山の家再生はまだまだ続くが、こうして一歩ずつ進んでいくことで、確実に新しい未来が見えてくる。そんなことを考えながら、今週も家路についた。
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