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執筆者の写真まつだたく

2/6 伊根町で雪かき奮闘記(野良しごとメモ)

更新日:2024年12月19日

2022年2月6日。今年の冬は本当に雪が多い(らしい)。新潟生まれ、新潟育ちの私にとって、雪は幼い頃から慣れ親しんだ存在だが、ここ伊根町・寺領も負けず劣らずの豪雪地帯だ。日本海沿いという共通点もあり、山間部のこの地域では、雪が降ると一気に積もる。家の前に停めてある我がハイエースもすっぽりと雪に埋もれてしまうほどだ。しかし、四駆&スタッドレスタイヤ(念のためのチェーン)の頼もしい相棒がいるおかげで、移動には特に問題はない。問題は、家の周りに積もりに積もった雪だ。。。





朝、窓を開けると、目の前には真っ白な世界が広がっていた。山の家の屋根からは、ドサッ、ドサッと雪が落ちてきて、あっという間に2メートルほどの雪山ができてしまった。窓や出入り口が雪で塞がれてしまい、このままでは家の中に閉じ込められてしまう。さらに、放っておくと窓ガラスが割れてしまう危険性もあるため、これは一刻も早く雪かきをしなければならない。



「よし、やるか!」と自分に喝を入れながら、雪かきスコップとスノーダンプを手に取り、いざ出陣。新潟で育った私にとって雪かきは特別なことではないが、(実は近年あまりやっていなかったこともあり)思った以上に重労働だ。新雪はふわふわしているように見えるが、いざスコップで掘り起こしてみると、湿った雪がずっしりと重い。スノーダンプに雪を乗せて運ぶたびに、腕と腰にじわじわと疲労がたまっていくのだ。



「こんなに重かったっけ?いや、俺が歳を取っただけか?」と苦笑いしながらも、手を止めるわけにはいかない。目標は、家の開口部と出入り口を確保すること。雪を掘り進めるたびに、埋もれていた窓や出入り口が少しずつ姿を現していく。冷たい空気が頬を刺すが、その冷たさが逆に心地よく感じられる。



「これが終わったら温泉だ…そしてビールだ…!」と自分に言い聞かせながら、ひたすらスコップを振るう。雪かきで冷えた体を温泉でじっくり温め、そして湯上がりにキンキンに冷えたビールを飲む。それを想像するだけで、疲れた体にもうひと踏ん張りの力が湧いてくる。



雪かきが終わる頃には、体はすっかり汗だくになっていた。手足は疲れているが、心はどこか満たされている。スコップを振るうたびに、埋もれていた窓や出入り口が少しずつ姿を現していく様子は、まるで自分が作り上げた作品のようだ。室内の床板張りなどの作業とはまた違った達成感があり、自然と笑みがこぼれる。



「ふぅ、これで一安心!」と独り言をつぶやきながら、スコップを片付ける。雪国の冬は厳しいが、その厳しさの中にこそ、楽しさや充実感がある。そして、温泉とビールが待っていると思えば、どんな重労働も乗り越えられる気がする。



今年の冬はまだまだ続く。次の大雪に備えて、スコップとスノーダンプをしっかり手入れしておこう。雪国の冬を全力で楽しむために、今日もまた一歩前進だ。

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